PlasticSCM(Unity Version Control)でUnityアセットをバージョン管理する
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はじめに
株式会社QualiArtsでTA(テクニカルアーティスト)をしている見原です。
本稿では、弊社のUnityプロジェクトにおいて、アセットのバージョン管理にPlasticSCM(UnityVCS)を導入した事例を紹介します。
これまでのアセットのバージョン管理
QualiArtsではこれまでアセットのバージョン管理にSVN(Subversion)を使用していました。
アセットのバージョン管理システムとして求める最低限の要件は満たしていたものの、以下のような課題がありました。
- 大量ファイルのコミット、ダウンロードが遅い
- 実際のファイルサイズの倍のストレージを消費する
- しばしばDBの破損やqueueの状態による問題が発生する
- TAやエンジニアがsqliteを操作して復旧作業を行う必要がある
そんな折、PlasticSCMがUnityファミリーに加わったため、今後のUnityエディターとの連携の可能性などに期待し、検証の上でPlasticSCMの導入を決めました。
PlasticSCMの特徴
PlasticSCMは集中型と分散型を選択できるという特徴のあるバージョン管理システムです。 集中型はSVNライクに、分散型はGitライクに使用できます。
同じリポジトリにおいてエンジニアは分散型で作業、デザイナーは集中型で作業という形をとることもできます。
ロック機能もあるため、排他制御をすることも可能です。
また、クラウド版とエンタープライズ版が選択でき、クラウド版であれば自社でサーバーの管理をする必要がありません。 クラウド版ではユーザーごとの月額に加え、ストレージサイズに応じた月額がかかる形になります。詳細は公式ページ