はじめに
株式会社QualiArts CTOの相原です。
本記事は QualiArts Advent Calendar 2025、最終日、25日目の記事になります。
今年もアドベントカレンダーが無事完走できました。24日間にわたって記事を書いてくださったエンジニアの皆さん、そして読者の皆様に心から感謝いたします。
今年のDay 1では「QualiArtsのエンジニア組織におけるAI活用推進の取り組み」と題して、我々のAI活用への取り組みを紹介しました。この1年を振り返ると、AIツールが開発現場に急速に浸透し、エンジニアリングの「書く」体験が劇的に変化した年だったと実感します。
AIが変えた開発体験、そして変えなかったもの
コーディングの民主化と新たな課題
GitHub CopilotやClaude Code、Cursor等のAIツールは、もはや開発環境の標準装備となりました。「コードを書く」という行為のコストが大幅に削減された今、エンジニアの仕事の本質が鮮明に浮かび上がってきています。
AIがコーディングの負担を大幅に軽減してくれたおかげで、私たちはより本質的な仕事に集中できるようになりました。実装に費やしていた時間を、「何を創るか(What)」と「なぜ創るか(Why)」という、より創造的で価値のある議論に充てることができるようになったのです。
この変化は、エンジニアにとって大きなチャンスです。コードを書く時間が短縮され、AIという最強のパートナーと共に、より創造的な価値を生み出すことができる。課題を発見し、解決策を設計し、その価値を最大化する。これこそが、AI時代において、エンジニアがより価値を発揮できる領域です。
AI時代だからこそ輝く「心・技・愛」
この変化の中で、QualiArtsが2020年に策定したエンジニアのコア・バリュー「心・技・愛」の重要性が、これまで以上に浮き彫りなってきました。

心:主体的に、進めよう
やるべき事をやるだけではなく、
状況を把握し自らの意思で判断して行動する主体性が求められる。
視点を高く持ち続け、常に正解を探ろう。
落ちているボールを拾って物事を前に進めよう。
考えて、動こう。
AIは優秀なアシスタントですが、Prompt(指示)なしには何も始まりません。「この課題を解決したい」「もっと良い体験を作りたい」という主体的な意思こそが、AI時代のエンジニアに最も求められる資質です。
AIツールがどれだけ進化しても、「落ちているボール」を見つけて拾いに行く姿勢は人間にしか持てません。むしろ、AIによって実装のハードルが下がった今こそ、主体的に動くエンジニアとそうでないエンジニアの差がより顕著になってきています。
技:技術を、追求しよう
高品質なプロダクトを生み出すために挑戦を続ける事が求められる。
それは技術でプロダクトを良くする事が出来るからだ。
プロダクトファースト。どこまでも技術を追い求めよう。
QualiArtsの技術力の源泉は、「ユーザーにより良いコンテンツを届けたい」という思いと、「新しいものに挑戦する」文化にあります。
「動けばいい」では満足しない。その先にある、ユーザーが驚き感動する体験を生み出すために、我々は技術を追求し続けています。3Dキャラクターの髪の毛の動き一つ、UIのアニメーション一つにも、QualiArtsらしいこだわりが込められています。
AIツールは確かに便利です。しかし、それはあくまで道具の一つ。本当に価値があるのは、その道具を使って何を創るかを考え、どこまでクオリティを高められるかを追求するエンジニアの姿勢です。技術への飽くなき探求心と、ユーザー体験への深い理解。これらがあってこそ、「QualiArtsクオリティ」は実現されるのです。
愛:ゲーム作りを、楽しもう
僕らはゲームクリエイターである。
APIを作っているのでは無い。ゲームを作っている。
ユーザーに直接ゲームを届けられる存在である。
ゲーム作りは大変な事が多いからこそ、
誰よりもゲーム作りを楽しみ、ゲームを世に届けよう。
この指針が最も重要かもしれません。我々はAPIを作っているのではない、ゲームを作っているのです。ユーザーに直接届けられる存在として、その責任と喜びを忘れてはいけません。
ゲーム作りは確かに大変です。締切に追われ、技術的な壁にぶつかることもあります。AIツールがその負担を軽減してくれる今だからこそ、改めて問いたい。我々は何のためにゲームを作っているのか?
それは、ユーザーに「おもしろい」と感じてもらうためです。AIには「おもしろい」は分かりません。効率化で生まれた時間を使って、もう一度ゲームを触り、もう一度チームで議論し、もう一度「これは本当におもしろいか?」を問い直す。作業に追われるのではなく、ゲーム作りそのものを楽しむ。これこそが、AI時代においても変わらない、我々の原点です。
最後に
2025年は、AIエージェントによるコーディング支援が開発現場に本格的に浸透した年でした。GitHub CopilotやClaude Codeといったツールが日常の一部となり、エンジニアの働き方が大きく変わりました。この変化の中で再確認できたのは、QualiArtsが大切にしてきた「心・技・愛」という価値観の普遍性です。
AIという強力なパートナーを得た今、エンジニアの役割は確かに変化しています。しかし、主体的に課題を見つけ、技術を追求し、何よりゲーム作りを楽しむという姿勢は、どんな技術革新が起きても変わらない本質です。
QualiArtsは、これからもAI時代の最先端を走りながら、我々のミッション「ずっとおもしろいセカイをつくる」を追求し続けます。技術と人間の創造性が共に進化する未来に向けて。
来年のアドベントカレンダーでも、QualiArtsの新たな挑戦と成果をお伝えできることを楽しみにしています。
それでは、良いお年を!